BASEとSTORESを比較!どちらが集客・売上アップに向いている?手数料や機能を解説
「BASE」と「STORES」は、どちらも無料でネットショップを開設・運営することができ、知識や経験がない初心者でも利用しやすいサービスです。ただ、どちらのサービスでネットショップを始めるべきか悩む人も多いのではないでしょうか。
・それぞれどんな違いがある?相性のよい事業者は?
・決済手数料のほかに、実際の運営にかかる費用に違いは?
・集客・販促のサポートに違いはある?
本記事では、「BASE」と「STORES」の手数料や機能などを比較し、おすすめの事業者を解説。特に、実際の運営にかかる費用を比べると、決済手数料以外に見るべき費用や、集客・販促のサポート状況について大きな違いがありますので必見です。自社に合うネットショプが判断できます。

BASEとSTORES、どちらがおすすめ?
BASEとSTORESのどちらがおすすめかは、目標としている売上規模や運営体制などによって異なります。
利用者数が圧倒的に多いと推定されるのはBASEです。2021年5月に累計ショップ数が150万ショップを突破し、開設実績は4年連続No.1*。STORESは利用者数を公開しておらず推定にはなりますが、ネットショップを始める上でスタンダードとなっているBASEは安心感があります。
* 最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2021年2月 調査委託先:マクロミル)
BASEとSTORESの共通点
BASEとSTORESは、初心者でも始めやすいネットショップです。どちらも初期費用・月額費用無料で開設でき、専門知識不要で簡単にネットショップの開設・運営ができます。
リスクなく始められるため、売上が上がるか読めない、期間を限定してショップを開きたい、月数万円ほどの副収入源として利用したい場合にもおすすめです。
また難しい操作がないため、従業員を抱えている事業者が、専門知識を持たないスタッフに運営を任せたい場合、商品の更新頻度が多い業態にも向いています。
BASEとSTORESの比較ポイント
初期費用・月額費用
BASEのスタンダードプランは月額費用もかかりません。STORESは月額費用無料のフリープランと、月額費用2,718円(税込)のスタンダードプランがあります。プランによって決済手数料、利用できる機能・決済手段が異なります(詳しくは後述)。
決済手数料
BASEのスタンダードプランでは、決済手段に関わらず、各注文ごとに一律3.6%+40円の決済手数料と、サービス手数料3%が設定されています。要は「6.6%+40円かかる」ことになります。
さらに、決済手数料2.9%のグロースプランの登場により、手数料負担を小さく抑えられるようになり、お店の規模が大きくなってからもお得に使い続けられるようになりました。2つのプランを比較した場合、月商17万円以上が安定して続くお店は、グロースプランを利用したほうがお得です。
一方、STORESの決済手数料は、フリープランが5%、スタンダードプランが3.6%。決済手数料だけを見ると、BASEのスタンダードプランのほうが割高になりますが、それでもBASEを選ぶ人が多いのは、BASEにはその他のメリットが多いからです。

振込手数料
BASE | STORES | |
---|---|---|
スタンダードプラングロースプラン共通 | フリー | スタンダード |
振込手数料 | 250円+2万円未満の場合は事務手数料500円 | 275円+1万円未満の場合は事務手数料275円 |
振込サイクル | 振込申請から10営業日以内 | 月末締め翌月払い(最大2ヶ月) |
お急ぎ振込:最短翌営業日 | スピードキャッシュ:翌営業日 | |
手数料1.5% | 手数料3.5% | 手数料1.5% |
売上金の振込手数料はご存じでしょうか?
基本的にカート型サービスを利用してネットショップを開設すると、ショップで発生した売上を自身の銀行口座に入金する作業が必要になります。その際に発生する手数料が振込手数料です。
この振込手数料を比較した場合、BASEの場合は250円、振込金額が2万円未満の場合は事務手数料として別途500円です。
STORESは振込手数料が275円、振込金額が1万円未満の場合は事務手数料として別途275円がかかります。
ここで注意して欲しいことが、振込までにかかる日数。通常、BASEでは振込申請から10日後(土日祝除く)ですが、STORESでは月末締め翌月払いで場合によっては売上の発生から入金まで最大2カ月もかかる可能性があります。事業を続けていく上でキャッシュフローは死活問題ですが、振込サイクルが早いのはBASEの強みのひとつです。
また、振込を急ぐ場合は、翌営業日振込にできるサービスがあります。BASEでは「お急ぎ振込」というサービスで、手数料1.5%で利用可能。これは、午後10時までの振込申請で翌営業日入金、午前10時以降の申請は、2営業日の入金になるサービスです。
STORESでも「スピードキャッシュ」というサービスがあり、フリープランで手数料3.5%、スタンダードプランで手数料1.5%となります。先ほどの振込サイクルのことを考えると、STORESを利用する場合はこの手数料が追加で発生する事業者がほとんどではないかと想像できます。
ここで運営に必要な手数料を、BASEとSTORES・フリープランとで比較してみると、それぞれ合計で以下のような手数料となり、実はBASEのほうが手数料を抑えることができることになります。
【BASE】
決済手数料3.6%+40円+サービス手数料3%=6.6%+40円
(お急ぎ振込を利用する場合でも)+手数料1.5%=8.1%+40円
【STORES】
決済手数料5%+スピードキャッシュ手数料3.5%=8.5%
クレカ決済導入
BASE | STORES | |
---|---|---|
スタンダードプラングロースプラン共通 | フリー | スタンダード |
クレカ決済導入 | 申請後すぐ利用可能* | 4営業日~最長2ヶ月前後 |
続いてはネットショップで最も支払いが多いクレジットカード決済について。
BASEでは「BASEかんたん決済」という決済サービスを提供しており、下記のクレジットカード決済に対応しています。また、クレジットカード決済を導入する際に必要となる審査も不要となっており、即日で販売が開始できるのが大きな魅力のひとつです。
・VISA
・MasterCard
・アメリカン・エキスプレス・カード(AMEX)
・JCB
*JCB/アメリカン・エキスプレスは利用準備期間あり。詳しくはこちら。
STORESは以下の通りで種類に関してはほぼ同じ。
・VISA
・Mastercard
・アメリカン・エキスプレス・カード(AMEX)
・JCB
・Diners
ただし、STORESはクレジットカード決済の利用に審査があり、審査結果が出るまでに4営業日程度かかります。また、審査通過後に申請内容に修正が生じ再審査となった場合などは、手続きに2カ月前後かかることもあるので注意してください。
販促・集客サポートの有無

BASEでは、購入者向けにBASEのショップが集められたショッピングアプリを提供しています。購入者はショッピングアプリから人気商品や、探しているアイテムやブランド名などを簡単に探せます。2021年2月時点で累計800万ダウンロードを越えており、ショップにとっては販促・集客面において心強いサポートとなります。
2021年6月時点では、STORESにはショッピングアプリがなく、BASEの強みの一つです。
BASEがおすすめな方

画像出典:BASE
BASEがおすすめな方・プラン変更なく、固定費0円で使い続けたい方
・安心・安全な、信頼できるサービスを使いたい方
・パソコン操作が苦手な方
・販促・集客に不安がある方
・抽選販売機能を使いたい
BASEは、2012年にリリースされたたサービスで、初期費用・月額費用無料でネットショップを構築・運営できます。ショップ開設数は150万ショップを超え、ショップ開設実績は4年連続No.1*。
*最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2021年2月 調査委託先:マクロミル)
上の動画からも分かるように、ネットショップの知識がなくても直感的な操作でショップの開設・運用が誰でも簡単。スマホからでも操作できるため、「これどうするんだろう?」と悩むことなくサクサク進められます。さらに、決済の導入が簡単で早いので、「今すぐ」ショップを開設して販売を開始することができます。

また、上の画像のような無料の拡張機能「BASE Apps」を利用して、業務効率化や集客・販売を強化することも簡単にできます。拡張機能は数十種類あり、新しい機能もどんどん追加されているので、初心者のみならずネットショップを本格的に運営していきたい事業者にも支持されています。

例えば、抽選で当選者にのみ商品を販売できる『抽選販売 App』は他のECサービスにはない機能です。さらにBASEでは、ショップ運営に関するノウハウ記事が多数公開されているメディア『BASE U』も運営しており、使い方や運営に困ったときもすぐに自分で調べられるところも安心感があります。
無料ネットショップ開業【BASE】

STORESがおすすめな方

STORESがおすすめな方・決済手数料を抑えたい方
・決済方法に代金引換を導入したい方
・実店舗でのキャッシュレス決済やネット予約など幅広いサポートが欲しい方
STORESには、初期費用・月額費用無料のフリープランと、月額費用2,718円(税込)のスタンダードプランの2つがあります。
STORESの決済手数料は、フリープランが5%、スタンダードプランが3.6%。決済手数料だけを見ると、BASEより安くなります。そのため、月間で大きな売上は見込んでおらず「単純に決済手数料が安いほうがいい」という方で、さらに「売上金の引き出しも急がない人」にはSTORESが向いていると言えるでしょう。
また、STORESでは、キャッシュレス決済サービスやネット予約システムなども提供しており、実店舗とネットショップを併用して使っていきたい方などには便利なサービスと言えるでしょう。
そして、決済手段の選択肢としてSTORESは「代金引換(代引き)」を利用できます。BASEでは代引きに対応していないので、どうしても代引きを利用したい場合はSTORESがおすすめです。
ただし、代引きは受取拒否や不在返品などが発生しやすいため、ショップの負担にもなりやすい決済方法。お客様からの要望が多い場合のみ導入を検討するといいでしょう。
BASEの手数料、機能、導入事例
料金プランと手数料
決済手数料
BASEは初期費用・月額費用が無料で、有料プランはありません。基本の手数料は上表の通り。注文ごとに6.6%+40円がかかる仕組みになっています。
振込手数料・事務手数料
BASEの振込に関する手数料は下記の通り。
振込手数料:250円
事務手数料:500円(申請金額2万円未満の場合)
お急ぎ振込手数料:1.5%
具体例をあげると、下図のようになります。
申請金額 | 8,000円(2万円未満) | 20,000円(2万円以上) |
---|---|---|
振込手数料 | 250円 | 250円 |
事務手数料 | 500円 | 0円 |
お急ぎ振込手数料 | 120円 | 300円 |
振込金額例(通常振込) | 8,000円-250円-500円=7,250円 | 20,000円-250円=19,750円 |
振込金額例(お急ぎ振込) | 8,000円-250円-500円-120円=7,130円 | 20,000円-250円-300円=19,450円 |
振込申請から10日後(土日祝を除く)に入金が行なわれます。入金サイクルがスピーディーで、キャッシュフロー面でメリットが大きいのもBASEの特徴。
さらに「お急ぎ振込」を利用すれば、最短翌営業日の入金となります。追加手数料はかかりますが、1.5%と低めに設定されています。

利用できる機能
テンプレート・デザイン面
BASEではショップのデザインを以下3つの方法でカスタイマイズすることができます。
・無料オフィシャルテーマを活用
・有料テンプレートを活用
・HTML編集
BASEにはあらかじめ用意されたデザインテンプレートテーマがあります。これにより、ブランドや商品カテゴリに最適な合ったネットショップを制作できます。
無料オフィシャルテーマは16種類

BASEはショップのデザインも非常に直観的で簡単。無料オフィシャルテーマには、「デザインパーツ」と呼ばれるカスタイマイズパーツが用意されており、それらを自由に組み合わせることですぐに理想のショップを作り上げることができます。スライドショーや地図、ピックアップ商品なども自在に挿入して、魅力的なショップに仕上げることが可能です。

よく利用されるデザインパーツ
お知らせエリア | ユーザーへのお知らせなどサイト上で目立たせたい情報を表示 |
---|---|
送料案内 | サイトの分かりやすい位置に送料案内を表示 |
画像とテキスト | テキスト付きの画像を表示 |
動画 | YouTube・Vimeoで公開中の動画URLを指定してページへ追加 |
ピックアップ商品 | 登録した任意の商品の画像・概要を表示 |
最近チェックした商品 | ユーザーが最近閲覧した商品を自動で表示 |
SNSバナー | 設定したSNSアカウントへのリンクを表示 |
ほかにもさまざまなデザインパーツがあり、ショップのニーズに応じてアップデートや新規追加なども行われています。
50種類以上の有料テンプレート

有料テンプレートの豊富さもBASEの魅力。50種類以上ある有料テンプレートを利用すれば、あなたにピッタリのデザインをいとも簡単に作ることができます。
価格は、5,000円~10,000円で利用できるものがほとんど。「こんな感じにしたい!」と、デザインに関してもこだわりを持っている方は検討してみると良いでしょう。

より独自性のあるデザインを実現したい場合は、『HTML編集App』を使うことでHTML / CSS / JavaScriptの編集が可能になります。
STORESでは、HTML編集ができないためHTML編集を含めた高度なカスタマイズを行いたい場合は、BASE一択です。
集客・販促に関する機能

BASEを利用している方によると、集客・販促に関する機能が充実していることが決め手になったという方も目立ちます。
集客・販促に関わる拡張機能を利用することで、外部サービスと連携したり、販促キャンペーンを実施することが可能になります。次のような機能がよく利用されます。
Instagram販売 | Instagramの投稿に商品をタグ付けして購入導線を追加 |
---|---|
商品説明カスタム | 商品ページに動画・スライドショーなどを追加 |
レビュー | 購入ユーザーのレビューを収集・掲載 |
クーポン | 割引・値引きクーポンを作成。有効期限・回数制限などの設定 |
セール | 指定商品にセール価格の設定 |
メールマガジン | 購読者向けにメルマガを作成・配信できる。配信料無料 |
SEO設定 | 「検索キーワード」や「説明文」の設定など検索エンジン対策 |
noteストア | noteの「ストア」ページに商品情報を連携 |
※その他追加拡張機能はこちら
さらにBASEではさまざまな商品販売が可能で、次のような拡張機能が人気です。
定期便 | 指定した販売サイクル・継続回数で定期販売 |
---|---|
デジタル商品販売 | 音楽・写真データなどのデジタルコンテンツ販売 |
予約販売 | 先行販売・予約注文受付 |
販売期間設定 | 指定商品の販売開始・終了日時を設定 |
数量制限 | 1回の注文で購入できる個数を制限 |
抽選販売 | 抽選形式で商品販売 |
テイクアウト | テイクアウト商品の事前注文・決済 |
「ショッピングアプリ」+「PAY ID」で集客・購入率アップ

BASEでは、購入者向けのショッピングアプリを提供しており、累計800万ダウンロードを越えるほど利用者が多いのも特徴。ショップの集客・販促の心強い味方になっています。
このBASEショップが集まったショッピングアプリで商品やショップを検索する購入者は多く、立ち上げ間もないショップでも、広告費などをかけずに購入者に見つけてもらえる可能性があります。
BASEではポップアップストアの出店サポートも
ネットショップで扱っている商品をマルイやラフォーレ、PARCOなどの全国の商業施設・スペースで実販売したい場合、BASEでは出店前後のやり取りなどの全面サポートも行っています。
「more BASE」というサイトに、BASEの支援内容が掲載されていますので、ポップアップストアも活用して販路を広げたいと考えている方はぜひご利用ください。
決済方法

BASEでは、上の7種類の決済方法を一括で利用できる「BASEかんたん決済」が用意されています。BASEかんたん決済を利用することで、通常は数日~数週間かかる決済導入期間が短縮でき、ショップを開設したその日から商品の販売が可能になります。
JCB / アメリカン・エキスプレス カードは審査期間がありますが、それ以外のクレジットカードや決済方法は即日利用できるので、すぐに販売を開始したいショップにはBASEが最適でしょう。

BASEかんたん決済は、決済方法をBASEのフォームから選択するだけで利用可能。本当に数回のクリックですぐに手続きができます。
また、意外と見落とされがちな売上金の入金サイクルも、BASEなら申請日から10営業日(土日祝除く)で振込が行われ迅速。サービスによっては、最長で受注から2か月後の入金となってまうケースもあるので注意が必要です。「お急ぎ振込」を利用すれば、申請により最短翌営業日に出金できます。
PAY ID

さらに、BASEではPAY IDという購入者向けのID決済サービスを提供しています。PAY IDは予めユーザー情報を登録しておくと、以降は、都度クレジットカード番号やお届け先情報を入力する必要がなく、IDでログインするだけでスムーズにオンライン決済を行うことができます。
BASEのショップでもPAY IDが利用できるため、購入の際の情報入力の手間が省け、カゴ落ちなどの機会損失を軽減してくれます。
PAY IDは、2020年12月時点で570万人以上のユーザーに利用されており、今後も利用者の拡大が見込まれているのはショップにとって心強い限りです。
シェア・ユーザー数
ネットショップを選ぶ際に利用者数や導入実績を参考にするのであれば、BASEがまず候補にあがります。BASEは、2021年5月に開設数が150万ショップを突破し、4年連続で開設実績No.1となっています。
また、先ほど紹介したショッピングアプリ「BASE」は累計ダウンロード数が800万を越え、PAY IDの利用ユーザー数は570万人以上と、購入者向けサービスを利用するユーザー数もどんどん増えていることも特徴。
STORESは開設数を公表しておらず、導入実績については不明です。また、ショッピングアプリやPAY IDのような購入者向けサービスもありませんので、ショップごとに会員登録が必要になりますので、購入体験にはかなり違いがありそうです。
【BASE導入事例】COSIM

COSIMは、東京・恵比寿にあるフェイシャルエステ専門店<beauty salon totto>のオリジナル・スキンケアブランド。2018年12月に商品が誕生、店頭販売からスタートした後、より多くの人に利用してもらいたいと、BASEを使ってオンラインでの販売を始めました。
BASEを選んだ決め手は、代表の方がユーザーとしてBASEショップを利用した際にサイトが見やすかった、スマホでも開設・運営ができそうだったなど。コスメ販売という点で、ネットショップでは非対面の難しさはあるものの、サイト上の工夫やサポートによりカバーしているそうです。
2020年に入ってからは、有料テンプレートの活用や、レビュー機能の活用、セット購入による割引キャンペーンなどで売上が大幅アップ。さらに、Instagramの連携機能により流入を増やすなど、BASEの集客・販促機能をうまく活用しています。
無料でネットショップがはじめられる【BASE】

STORESの手数料、機能、導入事例
料金プランと手数料
STORESには、下表のようにフリープラン/スタンダードプランという2つのプランがあります。
スタンダードプランは月額費用がかかりますが、フリープランよりも決済手数料が低く設定されています。STORES公式サイトでは、月商20万円以上はスタンダードプランが推奨されています。
決済手数料はフリープランが5%・ スタンダードプランが3.6%、Amazon Payのみ4%です。また、有料プランではフリープランでは利用できない以下の機能・決済方法が利用できます。
・独自ドメイン
・アクセス解析
・STORESのサービスロゴ非表示
・品番管理
・送り状CSV
・在庫一括更新
・代引き支払い
・Amazon Pay
・決済手段カスタマイズ
ただし上記のほとんどはBASEでは無料で使える機能となります。代引き支払いに関しては、BASEでは対応していないのでここがポイントとなります。
通常振込は月末締め翌月払い
STORESでは、通常、月末締め翌月払いで売上金が入金されます。
入金を早めたい場合は、「スピードキャッシュ」というサービスが利用でき、翌営業日に振込が行われます。この際、追加手数料が必要で、フリープランで3.5%、スタンダードプランで1.5%となっています。
利用できる機能
テンプレート・デザイン面

STORESでは、2021年6月時点で、48種類のデザインテンプレートが用意されています。いずれも無料で、プランによって利用できるテンプレートに違いはありません。
テンプレートは編集も可能で、レイアウト・テキスト・ストアロゴ・背景など所定の箇所を、HTML・CSSの知識不要でカスタマイズができます。

また、以下のような拡張機能もあります。

・シール:「SALE」「NEW」などを商品に表示する
・告知ボード:セール情報などをポップアップで表示
・ランキング:商品の任意のランキングを作成
・動画埋め込み:YouTube・Vimeoにアップロードしてある動画をページに埋め込み
集客・販促に関する機能
STORESでは、プランごとに利用できる機能が決まっています。集客・販促に関しては、次のような機能が利用できます。
・メールマガジン:購入者・会員に対してメルマガ配信
・ニュース作成:ショップからのお知らせページ作成・設置
・クーポン:セールの割引クーポンなどを発行
・再入荷リクエスト:希望者にアイテム再入荷のお知らせメール配信
・Instagram販売連携:STORESのアイテムをInstagramから販売
・WEAR連携:ファッションコーディネートアプリ「WEAR」と連携
・note for shopping:note記事内にULR貼付でアイテム紹介
これらの機能は、フリープラン・スタンダードプランいずれでも利用可能です。また、一般的な物販に加えて、次のような商材・販売形態にも対応しています。
・電子チケット:オンライン上で電子チケットの発券・販売
・定期販売:指定サイクルでの定期販売
・ダウンロード販売:画像・動画などデジタルデータ販売
・予約販売:入荷前の新商品予約、受注販売などに対応
・まとめ割引:複数アイテムの同時購入で割引額を設定
・販売期間設定:タイムセール・予約販売などに対応
・購入個数制限:一人あたりのアイテム購入個数制限を設定
※以下の機能は有料(スタンダードプラン)限定です。
・代引き、Amazon Pay決済
・品番管理
・アクセス解析
・独自ドメイン
決済方法

STORESでは、上の9種類の決済方法を利用できます。ただし、フリープランでは代引き、Amazon Payは利用できません。
シェア・ユーザー数
STORES公式サイトによると、毎月1万店舗以上のショップが新たに誕生しています。事例を見ると、アパレルや食品を扱うショップが多いようです。
現在の利用数は公式には発表されていませんが、関連メディアなどの情報を参照すると、2019年10月頃に70万ショップ以上というデータもあります。また、STORESでは、ECプラットフォームとは別に予約システムを提供しており、こちらの利用も活発なようです。

【STORES導入事例】Kinilu

Kinilu(キニル)は、作家ものの器をセレクトしたネットショップ。2020年6月にオープンしました。ショップの開設から商品掲載、販売までの作業がわかりやすく、ユーザーとしても購入しやすかった経験が、STORES導入につながりました。
ネットショップでは実際に商品を手にとることができない分、器を使っているところを商品ページやInstagramに掲載するなどの工夫がなされています。
【参考】比較されるカラーミーショップ、Shopifyとの違い
BASEやSTORESと一緒に比較されることの多いネットショップが、Shopifyとカラーミーショップです。それぞれ、下表のようなプランがあります。
月額費用がかかるEC構築サービスは、そのランニングコストを回収するだけの売上が必要です。加えて拡張機能の導入などに専門知識が必要になることが多く、外部ベンダーを活用することが一般的。
ですがその分、大規模な受注・出荷業務や、複数人の担当者が関わる業務を効率的に行うための機能や、外部サービスとの連携が備わっています。
有料のEC構築サービスの利用に適しているのは、以下のような場合です。
・複数人のチームで業務を分担しながら運営する予定
・複数のネットショップを運営している、または運営する予定
一方で、BASEやSTORESなどの無料カートの利用に適しているのは、以下のような場合です。
・専門知識がなくても自分たちで簡単に構築・運営ができるサービスを利用したい
・初期費用を抑えて本格的なネットショップを構築したい
・月額費用などランニングコストを抑えながら自由度を高く運営をしたい
・スピーディーにショップの開設、運営をしたい
自社のネットショップにかけられる予算、目標、運営体制などを踏まえ、自社にとって最適なサービスを選ぶことが重要です。
BASE・STORES比較まとめ
BASEとSTORESは、いずれも無料かつ初心者でも簡単にネットショップを運営できるサービスです。一見似ている両サービスですが細かな点で違いがあります。
手数料はBASEのほうが若干高いように見えるのですが、売上金の引き出しを急ぐ場合の追加手数料を考慮すると、運営コストがSTORESのほうが高くなる場合もあります。また、クレジットカード決済導入までにかかる期間やキャッシュフローはBASEのほうが迅速ですので、手数料と合わせて検討したい点です。
集客・販促に関する機能にも違いがあり、BASEは購入者向けのショッピングアプリと、PAY IDという決済サービスが特徴的です。そういった背景からか、開設数にも大きな差があり、選択に迷う場合はBASEを利用すると間違いないでしょう。
40万店舗が登録するネットショップサービス【BASE】
