「寄せるのが少し遅かった」冨安健洋のセインツ戦での失点時の守備に英メディアは手厳しい評価「苦しめられた」
現地時間10月23日、プレミアリーグ第13節が行なわれ、アーセナルはサウサンプトンと1-1で引き分け、公式戦の連勝が8でストップした。
前節の勝利で連続未勝利を5で止めた「セインツ」のホームに乗り込んだ「ガナーズ」は、開始11分に右SBのベン・ホワイトのクロスを受けたグラニト・ジャカが3日前に行なわれたチャンピオンズ・リーグのPSV戦に続くゴールを挙げて先制。しかし、65分にパスで崩されてホームチームの同点弾を許し、その後はスコアを動かせなかった。
この試合、3戦連続の公式戦先発出場を果たした冨安健洋は、前節のリーズ戦に続いての左SBとしてプレー。72分にホワイトに代わってキーラン・ティアニーが出場すると、右サイドにポジションを移してフル出場を飾った。
ただ、セインツの同点の場面では、ドリブルで迫ってきたモハメド・エルユヌシに振り切られ、背後に走り込んだスチュアート・アームストロングにパスを通されてシュートを許しており、クラブも公式サイトで「アームストングがトミヤスの背後に入り、スマートにフィニッシュを決めた」と伝えている。
彼についての現地メディアの評価を見ると、英スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点で、他の大多数のチームメイトと同様に「6」の及第点(ホワイト、ガブリエウ・マガリャンイス、ジャカが「7」)が与えられたが、英国公共放送『BBC』の視聴者による採点では、チームの出場14人中で11番目となる「5.94」という厳しいものとなった。
日刊紙『Evening Standard』は、ガブリエウ・ジェズス、ガブリエウ・マルチネッリと並んでチーム最低の「5」とし(守備陣の中でも単独最低)、寸評も「前半はかなり堅実だったが、後半はエルユヌシによって問題を引き起こされ、苦しめられることとなった。残り20分で右SBに移行した」とネガティブに綴られている。
また、英紙『THE Sun』は「オレクサンドル・ジンチェンコの代役として右SBを担ったが、場違いというようには見えなかった。失点の前のプレーでは、エルユヌシに対してもっと寄せるべきだっただろう」と、こちらは全体のプレーに対しては日本人DFを擁護するも、失点の責任も追及。採点は、他のDF同様に「6」だった。
英国のサッカー専門サイト『90min』も同じく「6」で、やはり「同点にされる前、エルユヌシに寄せるのが少し遅かった」と指摘したが、「それ以外では良いプレーを披露し、堅実だった」とポジティブに記述。同採点の『London.football』は「彼は失点時に負けたことを悟ったが、ほとんどサポートを得られなかった」と擁護し、「ボールを持った際には、多くのまともなプレーを披露」と称賛もしたが、「アーセナルはティアニーが登場した後の方がより良く見えた」と、“ライバル”との比較では厳しい評価となった。
最後にアーセナルのクラブ専門サイト『PAIN IN THE ARSENAL』は、「センターにつられることが数度あり、サイドのスペースを空けてしまうこともあったが、それ以外では堅固だった」と、こちらも比較的ポジティブに評し、採点はこちらも及第点の「6」が与えられている。